森田理論学習

集談会で行う森田理論学習の内容です。

 


【初級学習】

”森田理論学習の要点”を用いて1単元づつ丁寧に学習します。

先輩会員が初心者でもわかりやすいように説明をしていきます。

 

① 神経症の成立ち

② 神経質の性格特徴

③ 感情の法則

④    欲望と不安

⑤ 行動の原則

⑥ 「あるがまま」と「純な心」

⑦ 森田理論の人間観

⑧ 治るとはどういうことか

⑨ 「まとめ」のしかた

 

① 神経症の成立ち

神経症を克服するためには、その成り立ちを理解することが必要です。

なぜ神経症になったのかを理解することは立ち直りの第一歩です。

 

② 神経質の性格特徴

「神経症」になる『素質』の部分と『性格』について学習します。

性格特徴は「良い」「悪い」と一概に言えるものではありません。どう生かしていくかが大切です。

 

③ 感情の法則

森田理論は「感情」についての取り組みを重視しています。

感情は自然現象のひとつで、意志によってコントロールできるものではありません。

一定の法則に従って流れているものであることを理解します。

 

④    欲望と不安

不安が生じるのは背後に関連する欲望があるからで、欲望がなければ不安もありません。

欲望と不安の性質を理解する過程で症状に至った原因とその対策が見えてきます。

 

⑤ 行動の原則

神経症にとらわれているとき、心は不安や心配を中心に堂々めぐりをしています。

その悪循環を断ち切るためには”行動”が欠かせません。

とらわれから解放されるためのテクニックであると共に、積極的生活のチェックポイントとして多くの先輩たちが活用しています。

 

⑥ 「あるがまま」と「純な心」

森田理論の中心的な概念である「あるがまま」と「純な心」。

「症状」に対して「あるがまま」であると共に、「自らの向上欲」にも「あるがまま」であることが要諦になります。

森田理論学習の入り口で出会いながら、なかなか真意がつかめない奥の深いテーマではありますが、

新しい景色を求めて、一緒に学習を深めていきましょう。

 

⑦    森田理論の人間観

森田療法の魅力は、神経症の治療法というだけではありません。

人間観、人生観、自然観を内包した、おおらかで柔軟な思想です。

神経質症状の克服にとどまらず、神経質の良さを発揮して、自分らしくイキイキと生きていくベースとなる考え方を学びます。

 

⑧ 治るとはどういうことか

森田療法では「治る」とは、

狭い意味では「症状からの回復・解放」であり、

広い意味では「神経質者(人間)としての成長」としています。

症状に苦しむ原因になった自分への関心やエネルギーが「自分を含めた他者」に拡大していく中で

神経質のプラスの面がいかんなく発揮された「あるがまま」の生き方が身についた時が治るということです。

 

⑨「まとめ」のしかた

学んだことを実践し、その結果をまとめることで自分自身の理解が深まっていきます。

・神経症のもとになった人間性に対する誤った認識はどこにあったか。

・人間性に対する誤った認識から、どのように努力方向を誤ったか。

・本来の欲望は何か、目的はどこにあるか。

・目的達成のための実践課題は何か。

これらのことを総括します。

 


【中級学習】

”現代に生きる森田正馬のことばⅡ”を用いて学習します。

読み合わせをしながら、内容の理解を深めていきます。

 難しい単語や文章は事前に担当が分かりやすいように資料などを提供します。

 

 

1、今、ここ、このままで

2、性格を生かし、新しい自分で生きる

3,人を気軽に便利に幸せにするためには

4,本当の自分を知る

5,人生は調和である